令和5年(2023年)3代目社長の年頭ご挨拶

令和5年も、よろしくお願い申し上げます。

いつも楽豆屋ブログをご覧いただき、そして楽豆屋の豆菓子をご愛顧くださり、ありがとうございます。
(ご挨拶がたいへん遅くなりましたが)改めまして、明けましておめでとうございます 旧年中は大変お世話になりました、
厚く御礼申し上げます。

 

毎年、11月の末から12月末の仕事納めまで、怒涛の生産、出荷が続きます。
12月初旬から、ネットのギフト需要の出荷や、工場直売セールの在庫準備、それが終わると、すぐに年明けの節分豆の出荷の為の商品準備に追われていきます。
特に昨年の12月は、ネットでのギフト向けの出荷が伸長し、一昨年の12月のネット売上の新記録を更に更新することができました。
1年間、皆様に熱心にこの楽豆屋ブログをご覧頂いたことが、売上新記録のつながったものと、改めて感謝申し上げます。
また、12月10日、11日の週末二日間で開催しました、今年の冬の工場直売セールも、コロナ後のこの3年間では、もっとも沢山のご来場と売上新記録を達成することができました。 そして、妻のオンライン販売でも、たくさんのご注文を頂きました。ご来場、お買い上げ、ネットでのご注文ありがとうございます。

毎年、バタバタの師走12月ですが、28日には無事に仕事納めをすることができました。

年明けは、新年5日から始動し、早速、各所への節分豆の出荷で追われています。
昨年から続く、原材料や包材など様々な経費が軒並み値上がりする1年でしが、今年も、まだまだ原材料の高騰などが懸念されますが、引き続き冨士屋製菓本舗の豆菓子とそのオンライン販売「楽豆屋」をどうかよろしくお願い申し上げます。

令和5年(2023年)は、創業110年の節目

冨士屋製菓本舗の会社概要にあるように、大正2年(1913年)創業の弊社は、今年おかげ様で、創業110年目を迎えます。
業界の第一人者だった下條明治郎氏が大阪の天王寺で創業した冨士屋製菓の暖簾を、私の祖父である北野留三郎が引き継ぎ、祖父の生まれ故郷である現在の所在地、富田林須賀町で戦後、豆菓子の製造を復活させました。
そして、高度経済成長の波に乗ったこともあり、昭和40年代、50年代と2代目の父、北野啓史と母日出子が力を合わせて商いを大きくしていきました。


私が、入社した平成3年(1991年)は、まさに商売のピークだったと記憶しています。
大手菓子メーカーの委託製造、欧州向け豆菓子の出荷拡大、そして従来の問屋向け卸販売の堅調などが上手くかみ合っていたようでした。
95年に妻の雅江と結婚し、まだまだ業績も順調でしたが、2000年代ごろになると海外向け輸出に陰りが見えてきました。その頃から中国製の安価な豆菓子が、欧州市場で出回り始めたのがその一因でした。
盛時は年間売上の半分以上を欧州向け輸出が占める中で、いずれ自社にとって不利になる欧州市場を、予見できたことで、大きな販売チャンネルの転換を必要とされていました。
そんな中で、より消費者さんに近いところで販売チャンネルを模索して、「ビーンズ工房楽豆屋」と言うブランドを考案し、新しい味付けを開発して、当初、百貨店での催事販売に妻がチャレンジして行ってくれました。
それが、確か2003年頃だったと思います。 その後、商品のバリエーションを増やしたり、ギフト用の詰め合わせセットを作ったり、ネット販売を開始したり、そして、テトラパックの包装機を導入し、ギフトアイテムを強化したりと、少しずつ試行錯誤しながら、ここまで来ることができました。

よくお客様や周りの方からは、創業1913年と言うとビックリされますが、正直「豆菓子屋」が儲かったなと感じられたのは、最初の10年程度で、2000年以降は、新しい販路を求めて試行錯誤の連続でした。
ここでは詳しくは言えませんが、正直、色々なことにチャレンジして、失敗や未達成の連続だったような気がします。

そんな中で、2011年8月に2代目の父が他界し、後を継いでいたものの業績は、右肩下がりが止まらずに、2013年の創業100周年と言う節目をお祝いし、誇れる気持ちに至れる心境ではありませんでした。
ですから10年前は特段、何もしなかったように思います。

110年目の新たなチャレンジで、もう1度創業できたら

1965年(昭和40年)生まれの私は、今年で58歳を迎えることになり、還暦直前となりました。
ちょうど還暦を迎える2025年4月(4月17日生まれ)のタイミングで、2度目(1度目は1970年)の大阪万博が開催されます。
そして、昨年6月に第一子を出産した長女が、今春から家業を手伝ってくれることになっています。

60歳の万博に向けて、創業110年目の今年2023年から、次代へつながる新しい取り組みにチャレンジできたらと思っています。
具体的に内容は、これからこちらのブログでも発表していけたらと思っておりますので、今年も楽豆屋ブログもよろしくお願い申し上げます。

 

今年令和5年の正月は、昨年入籍し、6月に第一子が誕生した長女家族が、2日にわが家に帰ってきてくれました。
次女も勤務先の東京から帰省していて、初孫を囲んでみんなで楽しいお正月となりました。
昨年の今頃は孫の誕生が待ち遠しかったですが、今年は初孫の成長を楽しみに一年、元気に過ごせたらと思っています。
どうか本年もよろしくお願い申し上げます。

この記事を書いた人

豆菓子屋の3代目の社長

豆菓子屋の3代目にして、無類の野球好き、主に地元の京セラドーム大阪で、福岡ソフトバンクホークス戦を熱烈観戦