富田林散策 vol.5

2018年だんじり祭り須賀祭礼運営委員長の三代目社長

令和4年、3年ぶりの秋祭り(だんじり祭り)

富田林を含む南河内・奥河内地区では10月の第2週目、第3週に各地の秋祭りでだんじり(地車)が曳行されます。
お隣の河内長野市、大阪狭山市でも、同じ時期に市内の各地区でだんじりが曳行されています。

秋祭りは、地元の氏神様に五穀豊穣を感謝し、町民全ての皆さんの家内安全を祈願し、地車を神社に奉納します。

富田林のだんじりの特徴としては宮入などで行なわれる仁輪伽(にわか)と呼ばれる奉納芸です。
神社の境内で、各町順番にまずその年度の青年団長が、だんじりの正面に舞台にあがり、「口上(こうじょう)」を
述べます。口上は各町で文句がそれぞれ違い、おの年の青年団長にとっては一番の晴れ舞台です。
口上の後に、若手の青年団員数名が、舞台にあがり、今で言う漫才やコントのような寸劇を奉納します。

だんじりの境内への宮入、そして宮出は曳き手の一番の見せ場、元来、神様が荒々しいことを好むと信じられ、
氏神様の喜んでもらい、神威を授かろうと宮入、宮出のだんじり一段と激しく揺れて威勢よく曳行されていきます。

冨士屋製菓本舗のある富田林市須賀の氏神様は、市内宮甲田に鎮座する錦織神社(にしきおりじんじゃ)です。
(注釈:ただし地元では、錦織を「にしこり」「にしこおり」「にしごり」等と呼んでいる)
本殿は、重要文化財にも指定されている色鮮やかなでとても美しい社殿を配しています。

残念ながら、令和元年は台風接近の為に宮入は中止に、そしてこの2年間はコロナの為に、地車の曳行自体が中止となってので、4年ぶりのだんじりの宮入を、各町みんな心待ちにしています。

錦織神社については社長のブログでもご紹介しています
マメでご利益三代目社長のご神徳巡り vol.2

だんじり祭りの時期の町内の様子

金木犀の花が咲き始めました

金木犀の花の香りが漂ってくると、「だんじりの時期がきたな~」と感じるのは、この地域に住んでいる人達の
香りと思い出の合体ですね♪ だんじりの時期には毎年急に気温が下がり、「冬布団、冬布団」なんて慌てます
冬布団を欲し時に、金木犀の花の香りを楽しみ、のどかな富田林のゆっくりとした時間に感謝をします。

南海高野線の滝谷駅の前

南海高野線の滝谷駅の前には御神燈の提灯が並びます。最近では暗くなるのが早いのでこの提灯の明かりも風情があって素敵だなと、夕方のウオーキングの際に楽しんでします。

注目してほしいのは、ご神燈の足元です。

提灯のやぐらの足元の重しはだんじりの車輪

だんじりの車輪(駒)を重しに使ってるんです。
だんじりの駒は原則、毎年変えるそうなので有効利用ですね(笑) SDGsだ(笑)

富田林市伏山のだんじり提灯

隣町の伏山のだんじりの提灯が、南海高野線沿いに奇麗に並んでします。
金剛駅⇔滝谷駅ですので、夕暮れ時がお勧めですので是非見てくださいね

だんじりの曳行

\富田林市須賀のだんじり曳行/
10月8日 (土)・・・本宮
 地車小屋出発(8:30)
 陸野歯科前、宮入出発(9:45)
 芝休憩所昼食(11:00~11:30)
 宮入【錦織神社】(12:30~13:00)
 ・大阪府富田林市宮甲田町9−46
 ライフパレード【須賀・伏山・錦織】(20:00~21:00)
 ・大阪府富田林市須賀2丁目14−6
 納車(22:00)

10月9日(日)・・・後祭
 地車小屋出発(7:00)
 伏山公園休憩(8:45~10:00)
 陸野歯科午後出発(13:00)
 須賀西大東食品(休憩15:15~15:45)
 地車小屋 夜間曳行出発(18:00)
 ミニストップミニパレード(20:30)
 地車小屋小屋納車(22:00)
 
 

秋祭(だんじり)は楽しいだけではない

だんじりを曳くうえで、色々な事を1年かけて取り決めて、やっていかなければなりません
好きでなければできないし、やはり残して繋いでいかなければならないものだと思います
三代目社長は、地元で生まれ育ったので、幼少よりだんじりの綱を曳き、高校生になると青年団に入り、晴れて自町の法被をまとい、23歳の時には青年団長(須賀では正式には青年会長)をつとめ、その後のずっと祭りに関わってきました。
特に40代では秋祭り全体を取り仕切る祭礼運営委員会の役員を努めて、だんじりを曳くことより、いかに安全に楽しい祭りにしていくかという裏方をずっとやってきました。
そして、2017年から2年間は、一番の責任者の祭礼運営委員長の大役も務めさせてもらいました。

祭りに携わる方ならわかると思いますが、各地の祭りには、それぞれ伝統としきたりがあり、その中で上下の人間関係や色々な交渉事、神事としての伝統を守る部分と時代に合わせて変更していく部分など、色々なことを鍛えられてきました。

そんな秋祭りも、この2年間のコロナの影響でずいぶん様相も変わるかもしれませんが、次世代へしっかりと継承していってほしいです。


株式会社冨士屋製菓本舗

この記事を書いた人

3代目の嫁

豆菓子が世界一大好きな豆菓子屋の三代目の嫁、毎日豆菓子が食べれてとっても幸せ