旅豆倶楽部~お豆さんとともに~ vol.11【九州をとことん愉しむ】編

お久しぶりです。冨士屋製菓本舗の中の人「ぴー」です。

ゴールデンウィークに福岡Paypayドームにて開催された福岡ソフトバンクホークス対オリックスバファローズ「どんたくシリーズ」。
たくさんの来場者数の中開催された「アメリカンピーナッツデー」ではたくさんの反応を頂きまして本当にありがとうございました。

本場アメリカMLBのように、野球場でピーナッツを食べる習慣が日本でも広まるように願いつつ、今後も弊社はプロ野球にちなんだイベントに大いに乗っからせて頂く所存です。

さてこの「どんたくシリーズ」で来福の際、少し…いや、かなり早めに大阪を出発させて頂き、中の人のご先祖様が眠る佐賀界隈を巡ってきました。その記録をご紹介させて頂きます。

佐賀にある日本三大稲荷「祐徳稲荷神社」へ

京都府の伏見稲荷神社、茨城県笠間稲荷神社と合わせて日本三大稲荷と呼ばれている「祐徳稲荷神社」へ向かいました。佐賀県の中心部からやや南寄りにあたる鹿島市にあり、博多から特急でちょうど1時間ほど。長崎本線の特急停車駅である肥前鹿島駅から路線バスに乗り約15分、終点「祐徳稲荷前」に到着です。

バス停から参道を歩くこと約15分。先の赤い鳥居をくぐると、右手にドドーンと現れます。

「肥前浜宿」

祐徳稲荷神社参拝の帰り道。肥前鹿島までのバスは出発まで30分程度の待ち時間があったので、宿場町「肥前浜宿」の最寄り駅にあたる肥前浜駅まで歩くことにしました。鹿島市公式でも紹介されている宿場町で、江戸時代から昭和時代にかけて酒や醬油など醸造業が発展した地域です。

祐徳稲荷神社からは歩いて30分程度…ここで徒歩という手段を取ったのは言うまでもなく、晩ごはんのお酒を美味しく頂くために適度に汗をかく、という意味合いもありました。

参道入口あとにしたのは18:30頃、5月初旬の夕方です。大阪ではもう薄暗くなる頃ですが、佐賀県ではようやく太陽が沈む時間帯。この時期大阪と佐賀県では日の入り時刻が20分程度遅いので、明るい時間が。なんか得した気分になります。

道中すれ違った中学生や高校生、6人くらいとすれ違ったのですが、みんな元気な声で「こんにちは!」と挨拶をしてくれます。数人で一緒に帰宅している子供たちも、一人で帰宅する子供たちも関係なく。

年齢から考えると見知らぬ大人に声を掛けることをやらなくなる年齢だと思うのですが、そういった抵抗は一切感じられず、これがなかなか清々しい光景でした。

さて肥前浜宿に到着。夕方で閉店しているお店も多かったこともあり、街並みの雰囲気を楽しみました。

駅員不在なのにとても賑やか、肥前浜駅で3時間滞在。

肥前浜駅に着くと、地元の皆様が「36ぷらす3」という月曜日だけこのあたりを走る観光列車を出迎える準備中。せっかくなのでどんな列車かを見るために、待つことにしました。

寝台列車ではなく宿泊設備はありませんが、曜日別に行先が異なり一週間をかけてぐるっと九州を一周できる設定になっています。

列車がやってきました。この肥前浜駅では20分ほど停まり、その間に即売会が行われていました。日本酒や和菓子など鹿島市の名産品が揃って販売されていたようです。

単線区間であるので、停車時間のあいだに長崎行きの特急を待ち、博多に向けて出発。「36ぷらす3」が出発したあとは見えなくなるまで手を振り、車掌も負けじと手を振る…という、ドラマのような見送りでした…(チャンネル作っちゃった、よろしければチャンネル登録よろしくお願い致します)。

無人駅に併設される日本酒バー「HAMABAR」

さて36ぷらす3を見送り今回の目的地「HAMABAR」へ。肥前浜駅に隣接された日本酒を楽しめるバーなのですが、のぞいてみると店内は満席。カウンターもいっぱいで、「ごめんなさい満席なんです。」と言われることも覚悟。

ここへ来て満席で入店できないとなるとどうしようか…戸惑っていましたが、お店と駅舎のあいだのスペースに、「こちらに椅子並べますんでそちらでよければ…」とお店のお姉さんの提案で、即席テラス席の出来上がり。

先ほどの写真にテラス席が写っておりましたので再掲すると…

むしろ涼しい外で飲みたかったので、ありがたい一言でした。駅舎との間にある風通しのいいところにテーブルを並べて頂き、早速ご当地のお酒を楽しむことに。空きっ腹でしたが…飲み比べセットをオーダーして試合開始(笑)。

するとお店の中から出てこられたお三方がもう1つのテラス席に涼みに来られ、場所のセッティングのお手伝いして頂いたのがきっかけで、そのまま自分もお仲間に入れて頂いてトーク開始です。

地元の話になり、ここでも野球の話になり…2日後の「アメリカンピーナッツデー」のご紹介もさせて頂きつつ、早々に飲み比べのおかわりを頂きました。

お店の公式インスタグラムがこちら。

「HAMABAR」でお世話になった皆様ありがとうございました。

順不同でご紹介させて頂きます。

次にテラス席でお世話になった井出商店様。祐徳稲荷神社の参道で名物「祐徳せんべい」などを販売されています。とってもパリッと歯ごたえのある、ちょっと甘みのあるせんべいです。

お店の名前を教えて頂いた際には気付かなかったのですが…参道のちょうどお店の前で写真撮ってました。ありがとうございました。

次に安富餅屋様。36ぷらす3限定のお菓子「皐月箱」(だったかな…名前間違っていたらごめんなさい)を頂きました。大好物のよもぎ入りのお餅…「早く食べてね」と言われたので、ホテルについて速攻で(笑)。ありがとうございました。

そして光武酒造場様。「HAMABAR」で頂いたお酒「光武」。大阪の居酒屋でも見掛けた方がいらっしゃるかも知れません(自分もどこかの居酒屋さんで注文したことがあります)。肥前浜宿酒蔵通りの東側に直売所「肥前屋」を構えられているそうですが、今回酒蔵通りの途中で浜駅に向かったためそちらには行けておらず、次回の九州遠征の際にはお邪魔しようと思います。ありがとうございました。

翌朝はしっかりとご先祖様にご挨拶。

肥前竜王駅から15分程歩いたところにあるご先祖様のお墓。このあたりは同じ苗字の方がたくさんいらっしゃり、お寺の中でも同じ苗字のお墓がたくさんあるので、きちんとした場所を覚えておかないと見知らぬ方にご挨拶することになってしまいます。。。

お酒が大好きだった伯父、麦茶で作る冷たいお茶漬けが大好きだった祖母、早くして旅立った為会ったことのない祖父にご挨拶。

その後はちょっと道草しながら…

令和4年9月22日、長崎本線が大きく変わります。

約3か月後の9月22日、西九州新幹線の長崎~武雄温泉間が開業します。人の流れが大きく変わる待ちに待った開業ではありますが、それに伴い長崎本線の列車事情が大きく変わるようです。

まずは特急「かもめ」。現状博多から長崎までを約2時間で結んでいる在来線の特急列車ですが、「かもめ」の愛称は新幹線に譲り「かささぎ」という愛称に変更の上、途中駅の肥前鹿島駅までの運転となります。

そして地元の学生さんにも大きく影響が出る、というニュースは忘れてはなりません。

そして肥前浜から長崎までは電化設備を撤去して非電化となり、ディーゼル車両が走るそうです。それに伴い、今回紹介した電車「36ぷらす3」の運転が終了となります。

でも、楽しみなお知らせも。

佐賀県と長崎県の人の流れが大きく変わりそうですね。

長々としたブログでしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

中の人ぴー

豆菓子屋の職人として奮闘中!オリックスバファローズの大ファンで、電車やバスを使った旅が大好きな「中の人ぴー」です