旅豆倶楽部~お豆さんとともに~ vol.7【春の青春18きっぷ・和歌山県編】

お久しぶりです。冨士屋製菓本舗の中の人「ぴー」でございます。

長男の高校受験も終わり、新学期を迎え、例年よりもはるかに早いスピードで桜の花が満開になりました。
そんな満開の桜の咲く頃に、今年も発売された「青春18きっぷ」で、人混みをさけた長閑なエリアを散策してみました。

そもそも青春18きっぷって何よ?

始発から深夜0時まで乗り放題。

JRグループで発売されている、在来線の普通・快速列車に乗り放題の切符です。改札に入る際に日付入りのスタンプを押してもらえば、その日の24時まで(首都圏・関西近郊エリアではその日の終電まで)ならどこまででも行ってもよい切符です。

ただし、特急・急行列車には乗れません。

1枚の切符で5回分使えます。1人で5回分使ってもよし、5人で日帰りで出掛けるもよし。使い方は自由自在です。

ちなみに青春18きっぷという名前が付いていますが、子供も大人も同額ですが、年齢制限制限がありませんので、老若男女問わず誰でも購入可能です。


青春18きっぷ。1回あたり2410円で乗り放題!

今回乗り通したルートのご紹介

紀伊半島をぐるっと1周してみました。

この切符を使っての移動は今回久々に紀伊半島を1周ぐるりと移動することにしました。

実母が那智勝浦町の出身で、幼少の頃からお盆とお正月は欠かさず出掛けていたのですが、案外桜の咲く時期に出掛けることがなかったので、この地域での満開の桜を見たのが亡くなった祖父の四十九日法要を執り行った13年前の春の日置川沿いの桜並木、それはそれは見事なものでした。

2021年の桜の開花は例年と比較しても早すぎるくらいの開花でしたね。ちょうど予定が無かった3月27日に出掛けようと決めており、桜が満開に近いタイミングであったので、紀伊半島を1周することにしました。

日置川沿いの桜並木。もう少し下流にある桜は本当に見事です。

青春18きっぷはJRグループの切符なので、まずは自宅のある北野田駅からJR阪和線に乗るために、南海電車で三国ヶ丘駅まで移動し、三国ヶ丘駅のJR改札の駅員さんに、切符にスタンプをもらいます。

この日は土曜日でしたが、通勤客とみられるお客さんが列車を待っていました。和歌山まで1時間、長時間普通列車での移動です。ひょっとするとこの移動でさえ苦痛だと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、我が家は奥方を除いてみんな平気(笑)。

ちなみに今回は6年生になりる次男坊とのお出かけです。

三国ヶ丘。18きっぱー(?)の朝は早い。

車窓のみどころ、何といっても海岸線。

和歌山県に入ると、海南市あたりから海が見えてきます。ちょうど和歌山マリーナシティあたりが遠くに見えます。つい最近ポルトヨーロッパの観覧車が撤去されたようで、当時と比較するとちょっと寂しい風景になってしまいましたが、やはりこの海を見ると和歌山に来たんやなー、という気分になり、テンションが上がります。

ちなみにこのエリアは我が家の釣りのホームグラウンドで、4月になって暖かくなり、これからは釣りにも最適なシーズン到来です。

和歌山マリーナシティ。観覧車が無くなった…

のんびりすぎるかも。それも一興。

紀伊田辺駅からは単線区間になるので、途中駅で特急に抜かされたり、単線のための行き違いで30分程度止まる場合もあります。白浜町にあるアドベンチャーワールドへの観光客の足となる路線なので、パンダのラッピングを施した「パンダくろしお」や、イルカのような流線形の「オーシャンアロー」など、家族連れの旅行客テンションが上がりそうな列車がやって来ます。

そんな感じでの終点までの移動、特急列車と比べて時間を要しますが、途中「お、あの磯で釣りしてみたいなぁ」とか「あの桜並木、次に来た時に間近で見てみたいなぁ」など、色んなことを考えながら過ごすのが最高に気持ちよかったりします。

パンダの街で30分停車。パンダくろしおに抜かされます。

いよいよお豆さん登場。

ここ最近のお出かけで欠かさないようにしている楽豆屋の豆菓子シリーズ。今回は2品連れ出してきました。その1品目は小生のデビュー作「のこり福豆」。味付けされた煎り大豆に生地を巻いた一品ですが、その記事の中に黒こしょうをブレンドしています。数粒つまむ程度ではピリ辛感はそれほど感じませんが、徐々に黒こしょうのパンチが効いてきて、ついつい「あと一粒たべよ」となって、どんどん食べてしまいます。

節分の時期限定の「助六豆」をリメイクした商品ですので、期間限定生産ではありますが、今年末にも是非生産に取り掛かり、徐々に知名度を上げていきたいものです。

清流古座川。アテにぴったり「のこり福豆」

自称日本一の海水浴場「玉之浦」

万葉集にも詠われている玉之浦海水浴場。串本町から那智勝浦町に入ってしばらくすると見えてきます。

急な深みのない遠浅の海水浴場で、海水浴シーズンにもなるとたくさんの海水浴客が訪れます。地形上湾の入江にあたるので、外海が荒れていても大波が来ることがほとんどなく、駐車場や更衣室、トイレなどの設備も整っているため、小さな子供さんのいる家族連れが安心して遊べる海水浴場です。

この海水浴場のそばに日本一短い川があります。その名も「ぶつぶつ川」。水が途切れずにふつふつと湧き出ることから、この名前が付いたそうです。ちなみに海とは数メートルしか離れていないにも関わらず、湧いて出てくる水は冷たい真水。不思議です。

ちなみにここから10分程度歩いたところに祖父の住まいがありました。歩いて海水浴に行ける、釣りにも行ける、新鮮な魚を毎日食べられる、最高の立地でした。



玉之浦海水浴場。遠浅で急な深みがないので安心です。

和歌山県側最後の駅・新宮に到着。

和歌山県側の終点新宮。白浜駅で抜かされた「パンダくろしお」が、折り返しで新大阪行きとなり発車の準備が行われていました。駅のホームの隅っこに桜の木があり、満開から少し散り始めではありましたが、まだまだ見事な花を咲かせてくれていました。

この日は天気も良く、暑いくらいの一日。近くの魚屋さんでマグロの刺身でも買って帰りたい気分でしたが、別に寄ってみたいお店があったので、今回はちょっと我慢。

何やらカメラ目線の動物が・・・

その他きのくに線沿線ハイライト(完全に自己満足ですけどね)

今回はここまで。次回三重県編をお送り致します。
大好物のマグロの刺身を我慢してまで寄ってみたかったお店が登場します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

中の人ぴー

豆菓子屋の職人として奮闘中!オリックスバファローズの大ファンで、電車やバスを使った旅が大好きな「中の人ぴー」です